ニコチン脱却に開発されたチャンピックスを院内処方で

喫煙は、ニコチン依存症をもたらし、様々な煙草に関連した疾患を引き起こします。
ニコチン依存症を治療するためには禁煙をする必要があります。
煙草を吸う習慣がある人のほとんどが煙草が身体に悪いことは理解していますが、自分の意思のみで行う禁煙は長く続かず、一年間以上禁煙を続けている人は全体の一割程度です。
禁煙で禁断症状を引き起こすニコチン依存症は、自分の意思だけで乗り切ることが困難です。
禁煙をしたいが、自分の意思だけで禁煙をするのが難しいという場合は病院の治療を受けるのも良い方法の一つです。

以前は、煙草を吸う代わりにニコチン製剤という薬を使って、ニコチンを身体に補うことによって、禁煙をしているときに引き起こされる禁断症状を和らげてニコチン依存症を乗り越えるというニコチン代替療法が行われていました。
ところが、ニコチンが血液の流れを悪くする働きがあるため虚血性心疾患や心筋梗塞だけでなく狭心症などといった病気を引き起こす可能性があります。
しかし今ではニコチン代替療法から脱却するため開発されたチャンピックスという治療薬を使うことによって、ニコチン製剤による弊害を防ぐことができるようになっています。
チャンピックスはニコチン受容体という部分に作用する薬になります。
脳内には神経細胞であるニューロンがあり、ニューロンの中にはニコチン受容体という部分があります。
ニコチン受容体にニコチンが受け止められると、快楽物質であるドーパミンが放出され満足感を得るという仕組みです。
チャンピックスはニコチン受容体に先回りして入り込みニコチン受容体にニコチンが受け止められないようして治療していきます。
チャンピックスは一日に一度服用することによって、およそ六割の人が禁煙に成功しています。
チャンピックスは院内で処方する医療機関が多くなっています。